お問い合わせフォームのこと
サラリーマン時代、3つの職を経験した。
地元金融機関、建設業の経理、医療器械の営業。
最後の営業は面白くて6年くらいやりました。
いわゆるマーケティングをカラダで学んだのもここですね。
取引がないクリニックや病院の院長に会うのって大変なんです。
・どうすれば会ってくれるかな?
・どうすれば会う必要性が生まれるかな?
・・・・などを考えてあれこれ、手を変え品を変え考えるわけです。
例えば「7月11日まで利用可能の 13万円分特別割り引きチケット同封」
と書いて郵送して送り、あえてソレを入れない(割引クーポン)
そうする事で、「入れ忘れてました。申し訳ありません、今からお届けします」
とアポれば「会う必要性」「会う機会」が生まれるわけです。
さらに「持ってきて」という顧客は相当「濃いお客様」です。
何かしら買い替えやら、購入を検討している段階にあります。
営業でも何でもそうですが「会う必要性」を考える事は大切だと思うのです。
EC・ネットなら「なぜアナタから買う必要があるのか?」という部分ですね。
ネットコンサルタントとかでネットの強みを
「申込からフォローまで全てネットなら完結します!キリッ」
的な発言をしていたり平気でお話したりしている人も多いワケですが、分かっていませんね。おそらく自分でモノやサービスを売った事がない証拠です。
そもそも「完結」させてはいけないのです。
プロはさせないのです。完結を。同じ媒体で。
オフラインで獲得したユーザーはオンラインへ。
オンラインで獲得したユーザーはオフラインへ。
と移行させるのが鉄則です。
ネット申込者に対しては電話やDMフォローをしっかりする。
あえてオンラインを使わないという手は有効な手段の一つです。
あと一番多いのが「問合せフォーム」です。
ここがボトルネックとなっているケースが9割以上じゃないんでしょうか。
SEOよりリスティング広告より一番劇的に効果があがりやすいのは何でしょう?
僕の中では答えがありまして、それはEFOです。
EFO(エントリーフォム最適化)です。
EFOの定義は色々あるんですが、僕が言いたいのは「仕組みそのもの」の事です。
自動入力などの操作のし易さ、視覚的に分かりやすいなどの一般論も当然大切なんですが、重要なのは
「問い合わせていただいたお客様に、再度連絡をする大義名分があるかどうか?」です。
フォームと事細かく入力事項を入れていたり、オフライン(電話など)でヒアリングすればいいのに「わざわざフォームの入力事項」にしてたりするケースは多いですね。
事細かく入力させるということは「もはやお客様に聞く事はない」という事です。
特に相場や基準価格のないサービスでは、これは致命的です。
「聞く事」で「気付いてくれること」はたくさんあるからです。
予算とかソレ系の項目はそれに該当します。
特に客単価の高いサービスや商品では「あえて入力項目から外す」
・・・という手法がかなり有効です。
それについては「電話で丁寧にお聞きする」方がCVRは断然高いです。
ウチの場合ですけど特に高単価、LTVの高い業種ではそうですね。
受注する為に問い会わせフォームを使うのではなく、
「聞くため、ご連絡するため」の入り口として問合せフォームを使うという事です。
顧客の見直しにもフォームは役立ちますし。
ECとか販売系は違うかもしれませんけど、リフォームとかウエディングとか価格の見えない比較が難しい「職人系」の業種はそうです。
フォーム一つとっても戦略一つで「形」も変わってきます。
その最適化を行うのが以外と見落としがちな
「フォーム項目やフォームの役割」などのパーツだったりするわけです。
売上の隠れた功労者は「フォーム」だったりするわけです。
僕も何か相談とかリニューアル的な業務を引き受ける時にまず最初に見るのは
「フォーム」の設計や内容です。
そこを変えるだけで数字が違ってくるケースは多いですから。
といいますか、まずソコでしょ。手を付けるのは。
良く言われることですけど
ビジネスに特にネットに関しては「最適解はない」のですね。
あるのは常に「最適化」なのですね。
SEOもリスティングも集客も「最適解」は絶対にありません。
あるのは「最適化」
検索エンジン最適解はないけど、検索エンジン最適化はあるしね。
そういう意味でテクニックに溺れると答えは出ないわけで。
最適解という「存在しないもの」を探すことを意味するわけで。
そういった人は多いですけど。
知らないけど