美しい集客と売上の作り方。

リスティングやPPCなどネット集客やLPデザインなど集客方法と事例を綴るブログ。

専門家の弱みと限界など

世の中には専門家という職業が存在します。

「専門家を目指せ!●●の専門家になれ!」的なことを教えている先生も多いのですが、ここまで世の中が多用化した今、専門家の存在は消え往く可能性は高く、資格やら認定講座的なものに魅力を感じるのは時代の風を詠んでいない象徴のようにも思えるわけです。

※以下、過去にもエントリーした関連記事

ビジネスのピース。美しい集客とオファー
専門家は要らなくないですか?

  

2013年の11月に東京から阿部サンを鳥取へ招致し、いろいろお話してもらったのですが、彼もその中で「ジェネラリストを目指せ。」的なコトを言っておられました。

 

リスティングをやっている人はリスティング関連の情報ばかり追うでしょうし、
SEOをやっている人はSEOの情報を中心に追うでしょう。
コピーライティングの虜になっている人はコピーの情報を追うでしょう。

何かしらの分野や知識を極めれば「なんとかなる」と錯覚してしまうのですね。

 

 

垂直上下の運動だけでは誰にも必要とされない・・

10年前まではコレでOKだったと思うのです

大目に見て3年くらい前までは「専門家」に任せれば問題は解決出来ていた。

「特定の問題」は「その分野に詳しい人に投げておけ」的な考えで解決出来たかと思われます。

しかし現在はそんなことはありません。

 

必要とされているのは専門性の深堀だけでなく、横軸の動きです。

つまり・・・・「広域化」です。縦軸ばかりでなく、横軸も意識すること。


小さい範囲の濃い知識ではなく、隣接分野をはじめ広い領域をカバーする力。

 

これがジェネラリストであり、プロフェッショナルの条件です。

逆説的になりますが「広域化しなければ専門性すら活かせない」ということ。

このコトに気付かない人の特徴としては・・・「貧乏暇なし」です。

そもそも「専門家」を生業としている人や業種は「単価ダウン」していますからね。

税理士などの士業なんか顕著ですね。

税金だけ詳しければいい時代でなく、法務や労務、相続なんかの隣接した分野にも精通していないと、資格をとっても独立しても年収1,000万なんて夢の夢なわけです。

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あらゆる業種の専門家達を俯瞰し、それらの知恵を使い切り開いていくのがジェネラリストなんですね。

日本では賢い教授とか先生とか多いけど、上手くいかないのは専門家的な立ち位置でしか物事を考えられない、言えないからのような気がします。

 

いわゆる「プロデューサー」的な目を持ち、高い視点から俯瞰できるような人が少ないから専門家同士の潰し合や痴話喧嘩を見る機会はあっても”問題の解決”そのものは大抵解消されないのですね。スルーされます。困ったものです。

 

さて本題。リスティング広告のお話

やっと本題。武器は「使い方」が重要です。
リスティングは確かに集客において画期的な方法でああるけれど、誰もが知識や運用を極めれば勝者になれるの?と問われれば非常に怪しいです。


「正しい武器の使い方」というフレーズを僕は好んでセミナーなどでも用いますが、武器の使い方ってホント大切だと思うわけです。

リスティング広告って聞くと

「集客して、刈り取ったりコンバージョンに繋げるもの」と思いますよね。
確かに多くのシーンではそれは「正解」っぽいですが、それらが全てではないのですね。僕の住んでいる田舎ではそもそも「リスティングの需要というか認知」すら無いわけで、違った切り口や方法で「リスティングという武器」を使うわけです。

教科書にも書籍にも乗っていないような。

そんなお話です。

 

顧客がリスティング広告を出すという発想。

リスティング出稿者は「ビジネスオーナー」だと決めつけてますね。

でもそれが全てでは無いんですね。

 

知人が引っ越し物件を探そうとしているタイミングでアレコレと話をしていました。

ネットに出て来ない、まだ掲載されていないような物件を真っ先に見たい!・・・という贅沢な悩み。「たった今、来月から空きが決定した物件」などを何とかして見せてもらえないかなー・・・・と。

 

そこで活躍したのは「リスティング広告」です。

わずか4,000円という金額で、4件もの物件を引き当てましたッ!
「買いたい人を探す」というリスティングの教科書的な思考でなく、
「買いたい人が、その情報を持ってそうな人を探す」という真逆の発想ですね。

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こんなクリエイティブで地域限定で出すわけです。

今回はYDNとGDNのみで配信。

飛び先には「希望する物件の詳細や連絡先」が書いてあるブログ記事のみ。

 

「不動産関係の社長さんなどが目に留めてくれる」のを狙ったわけです。

リスティングは「モノやサービスを売るもの」だと捉えてしますと、せっかくの武器も威力は半減です。逆に「欲しいもの」を探し出すこと、知りたいことを引き出すことも出来るのですね。
なんというか「回覧板、掲示板」的なイメージで使ったわけです。

 

「アポが向こうから来るように、リスティングを活用する。」

 

これも立派なディスプレイ広告の活用方法なんですね。

一個人でもリスティングを使えば、わざわざ時間とお金をかけて調べなくても、
向こう側から情報を持ってきてくれるというコトなんです。


今回のエントリーを真似した所で商売にも利益にも繋がりませんが、こういう発想とか試みをやっていくと「ガラ空きの市場」とか「誰もやっていない活用方法」ってのが見つかるんですね。

 

ぶっちゃけ田舎では賃貸サイトや一括見積もり系なんかより、個人がリスティング打った方が欲しい情報、フレッシュな情報は見つかると思います。

 





悪用厳禁。華麗なるクロージング

デート商法で荒稼ぎしている人にマルチを勧誘した人がいます。
デート商法だと分かっていて出向き、その場で自分のやっているマルチのメンバーにサインUPさせた強者が。


これの素敵な点はただ「一つ」です。

「相手はお金が欲しい。だから危険な仕事を承知でやっている」という点。

何が言いたいかといいますと
「どんな人なのか?」というコトが事前に分かっていれば「売るコト」はさほど難しくないよねーというコトでござます。

 

 

例えば顧客獲得に悩むリスティング屋がいるとします。

どうしても不動産とか安定した業界を顧客として獲得したいと。


その場合・・・今回のようにリスティングを打ちます。
「こんな物件教えてー探してー」と。

そうしますと数社が該当物件の資料やら何やらを会社まで持ってくれるでしょう。
ここでのポイントは決済権限のある人を出向かせるということです。
部長クラス以上。

そして物件資料をチラリと見ながらこう言います。

 

ところで・・御社はネット広告ってものに興味はないですか?

今回のこの商談のキッカケってネットだったでしょ。
今回はウチは至急探していたので”この物件求む”的な広告を打ちましたけど、
97%くらいのユーザーはわざわざ自分でそんなコトをせずに、検索して良さそうな物件がある不動産会社を探してるんですよね。
今この地域で不動産関係で広告活用をしている会社は皆無です。
この地域の物件を探しているユーザーに対して訴求しつつ、空き室を減らしませんか?他社に客付けの手数料とか支払わなくても良くなるので利益率もグン!と変わると思うのですよ。

 

事実今回の物件提案もネットが入り口ですよね。
学生とか30代まではスマホで物件情報を探す時代ですから、まずは小さくはじめてみるのもアリだと思うんですよねー

 

まさにマッチポンプ(笑)

でも結構決まると思うのですね。
だって実際に「広告」を見てその人は動いているわけですから。

 

大事なことがあるとすれば
WEBサイトでは専門用語は使わない、小学生でも分かる記述で!
が鉄板ではありますが、対面での商談や雑談では
その業界の専門用語を少しだけ混ぜる・・・・というコトです。

これはとっても大切なことです。


「お、少しは知っているな」というイメージを持ってもらえればプラスに動きます。

 

知らないけど