売る広告論①
売る広告論 ・・・不定期でこれについて語りたい。
リスティング界隈では「売ること」「問い合わせを増やすこと」をクライアントに命じられるケースが大半である。
僕の会社はリスティングも当然使うけど、いわゆる「リスティング屋」ではない。
リスティング然りSEOしかり「あくまで集客の手段の一つ」に過ぎない。
手段を極めても「その手段」ってものは未来永劫に続くわけはなく、
それらを極めるのではなく、もっと高い段階、普遍的な物事をしっかりと固めていきたい。
物事を俯瞰できる人間、会社になれること。
大きな枠組みで物事を考察できること。
・・・・と思っているわけですが、皆さんいかがでしょうか?
キチンと「広告」での反応は取れていますでしょうか?
ECをはじめ色々な業種の方からご相談を戴いております。
それこそ年商500億くらいの地方ではやや大きげな会社や、立上げたばっかりの会社、個人のサロンやスクールと実に様々です。はい。
ネット集客において重要な要素のひとつに
「シンプルに想い・カタチを伝えられるか?
かつ、ユーザーに数秒で伝えられるか?」
・・・という要素があります。
スマホに限らず僕たちは毎日膨大な情報に遭遇しています。そして多くのサイトやら広告やらを見ているわけで、それらをすべて覚えていることは不可能です。
「さて。この会社は何をしている会社でしょうか?」
そこら辺りを歩いている人を捕まえて、会社やサービスのTOPページを見せてください。
・どんなことをしているか?
・どんな思いでやっているか?
・どんな人を対象としているか?
まあこの3つが分かってくれたならば、そのビジネスは上手く行く可能性は高い気がします。オシャレでキレイなサイトでも横文字だらけだったり、やけにデザイン性に走っちゃったりすると反応ってのは中々取れません。
なぜならユーザーは訪問者は「分かろうとしない」からです。
実はお知り合いの会社で何か手伝える部分がないかなと思ってました、勝手に提案書とか作ろうとしてたんですね。
で、「例えば写真1枚でその会社を表現する」にはどんなものがいいのだろうか?と悩んでいたのです。頼まれてもいないけど。
業種は「買い取り業」です。
全国から農機具を買い取り、世界へ輸出するみたいな。
非常に大きなスケールで、非常に世界にも国内にも貢献しています。
あなたなら1枚の写真でどう伝えますか?
どんな写真にどんなコピーを文章を書きますか?
少し考えて欲しいわけですよ。
とっても重要なことですから。
1枚の写真や資料で伝えることが出来るのは最強のスキルですから。
で・・・普通のWEB制作会社とかであると
「買い取ります!他店より高く買います!」
というありがちなLPやサイトを作り出すのですね。
製作じゃなくLPとか見ててもその訴求が98%です。
とにかく「買いまっせ!」的な。
彼ら(WEB製作業者)はWEBサイトを作るのがお仕事で、
製作でしかお金を戴いた経験がないので、
どうしても「見た目のきれいさ」「デザイン性」に走っちゃうわけです。
結果・・・数百万のサイトから収益0円みたいな笑えない話になるのですけど。
で、本題。
僕ならこーするかなー・・・・という写真を作りました。
3分くらいでkeynoteでですけど。
では公開します。
どうでしょうか?
伝わりませんか?いろいろなことが。
これには色々な伏線があります。結構考えているんですよ。
例えば・・買取という言葉をあえて使わない
買取ました!的な「買い手の言葉(今回なら買取業者)」は使っていません。
「戴きました」「買わせていただきました」という姿勢、表現。
意味は同じですが受け取り手の印象は大きく違います。
そしてこの画像を見ただけで・・・
①農機具を輸出している
②動かなくなった農機具も買い取ってくれる
③他店でNGだったものも買い取ってくれる
④個人でなく規模が大きい会社である
⑤動かなくても大丈夫、メンテや修理もしている
⑥中古の農機具も扱っている
という事が一目でわかります。
「ご相談はこちら」ってボタンをつければ、それなりに引き合いが獲得できそうです。そんな気がしませんか?
ストーリーを紡ぐってのはこーゆーことなのです。
サイトのデザインや構成の前にこういった「コンセプト」を表現できるか?です。
それが出来れば「素晴らしい、収益を運んでくれるサイト」になります。
そこが出来ていれば優秀なリスティングプレイヤーに任せれば、結果もついてくるはずです。
しかしながら昨今、この真逆が多いと感じます。
「はい、つくった。これでお願い!キレイっしょ!」
的な、見た目はキレイだけれど熱感が感じられないWEB。
これが非常に多い気がするわけです。
まあWEBサイトを作ることが目的ならそれでもいいんでしょうが、多くの人はあくまでWEBサイトは「つくること」でなくって・・
「そのサイトが営業マンとして365日働いてくれる」
「自社にふさわしい顧客や見込み客を運んできてくれる」
・・・などを目的としていたはずです。
そう考えるとデザイン良し悪しの前に「熱感」ってのは重要だと思うわけです。
・熱を感じることができるか?
・無機質で温度を感じないサイトか?
LPで「キレイなデザイン」であるほどCVRが下がるケースは珍しくありません。
※実際これについては、どこかで書きたいくらいデータがあります。
これについても1つの仮説として「熱感」が関係しています。
熱すぎるのも問題ですが、
熱さを、生きている感じを感じられないものは生存価値がありません。
ネットというテクノロジーにまみれた世界では
そういった「熱」をもった媒体がサイトが生き残れるのです。
今月の福井での講演。
まだ少し空きがあるそうです。
弊社主催でこの価格はまずないです。
3千円を握り締めてぜひ福井へどうぞ。前夜祭あります。
今回記事のような話の13倍濃い内容になるかと。
福井セミナー 1.31(土曜)
知らないけど。