リスティング広告文作成でユーザーを動かす法。
先週、リスティング頂上決戦なるものが渋谷界隈で開催され、
ゲストとして招かれ参加させて戴きました。(SEM cafe主催)
当日お題が発表され、「その商品を売るならどんな広告文をつくるか?」・・をリアルタイムで考え、会場の70人くらいの方々がジャッジ。得票数の多いものが優勝者になれるシステム。
参加された方は会社として数千万から億を動かす代理店界隈や、凄腕のリスティング運用者さまが数多くおられ、僕も持っている書籍の著者の方やら、Yahoo!の方も参加されていました。非常に面白い方々が参加されていました。
で・・・優勝させていただきました!!
その模様とか「広告文」、つまり「ライティング」について語ってみようと思います。何かの参考になれば幸いです。
具体と抽象の往復、反復運動である
・抽象は多くのことを与えられる
・具体は記憶に「イメージとして」刻ませることができる
これがライティングの、刺さる文章づくりの基本です。
僕はこの言葉を心に刻みながら文章を考えます。セミナーでも100回くらい言っています
ライティングなんていいますけれど
重要なのは「どんな言葉を使うか?」など語彙とかそんな問題ではなく、
「どこに立って考えるべきか?」ってことです。
いわゆる大手代理店様はここが弱いし、
どうしてもここに踏み込めない構造がある気がしてなりません。
どこに立つべきか?
これアフィリエーターは知っています。
答えはユーザー(迷っている人)の「すぐ隣」です。
決して「ユーザーと対峙」してはいけない。
「向き合ってはいけない」とゆーことです。
”愛とは見つめ合う事ではなく、お互いに同じ方向を見つめるコト。”
ユーザーと販売主の間には「川」があります。
その川を渡ってもらう為に「橋を架けること」
これがビジネスの原理原則です。
ビジネスとは「美しい橋」をかけることです。
そしてその橋を渡りきってもらうことです。
そのためのキッカケはSEMで言えば・・・「広告文」となるわけです。
「誰にどんな橋を架けるか?」が重要です。すごくシンプル。
で、WEBの世界でも何でもビジネスの世界では
「ユーザーに対して上手に適切な橋」をかけているサイト、サービスが良い結果を得ているワケなんですよね。
寄り添うようにユーザーのスグ横に立ち、向こう岸を一緒に見つめるのです。
・一緒の方向を見つめる(見込客と)
・見込客のすご隣に立つ、寄り添う。
・ユーザーと対話する
「あれってどうなんだろうな」
「これっっていいのかな」
というように「会話対話」を意識するということです。
代理店的な仕事は「向き合いがちです」
向き合うとマズいのが「自社の強みゴリ押し」的な広告になることです。
広告臭がハンパなく、ウリウリ感がにじみ出ます。
となると「力技」で勝負しようという思考にあり、
イマイチよく分からない広告になってしまったり、
単なる宣伝広告(自社目線)に成り下がってしまいます。
広告文に限らずサイトでは以下の点は重要なポイントです。
外すと笑えるくらい収益化できませんので。
◎ユーザーは何を知っていて、何を知らないか?
◎ユーザーはどれだけ興味を持っているか?
◎大衆が持つであろう疑問を事前に考えよ
今回は「Yahoo!ショッピングの出店募集の広告」というお題でした。
そこでマズ考えたのは
「大衆に興味をもってもらう」広告タイトルが必要だと。
願望なり、言語化出来ないものをタイトルといて訴求したい・・・と。
そう考えた場合に
・ターゲットを女性に限定したり
・出店数や価格だったり
・手続きの方法だったり・・・・・ってのを訴求するのはOUTだと。
そこじゃなく「ぶっちゃけどうなの?」を言語化する。
そこで考えた僕が考えた広告文のタイトルは
ヤフーのショップって利益出るの?
・・・でした。どストレート。
ユーザーとしては「言語」として打込まない、出て来ないけれど、
何か商売をはじめるにあたり知りたい事は何か?
手数料を知りたい
成功事例を知りたい
出展店の平均月商を知りたい
・・・いろいろあるでしょう。
これらを表した最適なフレーズが「で、儲かるの?」でした。
これが僕の考えたタイトルです。
ここから19文字×2行の広告説明文に繋げる。
具体的なサンプルやユーザーにイメージ喚起できる表現や文章を広告文に投げ込むわけです。
そして・・やや大袈裟な表現を少々混ぜつつ(笑)
はじめての参加でしたが僕自身非常に勉強になりました。
お誘い戴いた小西様、ありがとうございます。
ユーザーの翻訳家になること。
「こーゆことだよね?知りたい事って。悩んでる事って。」を「言語化してあげること」
それが重宝される代理店さんでしょうし、
今後はそういった思考を当たり前にやっているプレイヤーしか生き残れないと思います。
そんなコトを感じた2014年12月でした。
ついでに。YDN、GDNは抽象が鍵である
成功
音楽
富
喜び
平和
彼女
優秀
自由
経営者
アナタにとって「自由」って何ですか?
まったくの制限のないことを思い浮かべる人もいるでしょう。
アドラー哲学に興味ある人は「人から嫌われる事」と思うかもしれませんね。
1週間に5日休みがあれば自由と思う人もいれば、1週間に1日でも自由を感じる人もいるでしょう。ここがポイントです。
なぜか?
抽象は人によって「解釈」が違うからです。
正確に言えば「感じ方」が違うというわけです。
「高い化粧品」と聞けば1万オーバーを考える人もいれば、
4千円を基準に考える人もいるかもしれないし、
それこそ2万円以上でしょ!って人もいるかもしれない。
それが「世間」です。多種多様な大人の集まる世界の姿です。
「基準」なんてものは無いのかもしれません。
高い化粧品使ってみませんか?
以前にクライアントのプロモで大成功したときにあえて「高い」を用いました。
で、結果的に思ったより高くないと感じたユーザーがジャンジャン申込。
そう。YDNなど前のめりなユーザー以外にアプローチするには
「抽象的」ってのはある意味「武器」になるのです。
抽象度が高ければ高い言葉ほど必要条件が少ない。
YDNなどはこの「抽象」が鍵になります。抽象的な広告ほどCTRは確実にとれます。
とくにYDNやGDNではLP構成自体が「抽象→具体」の流れで出来ています。
これが鉄板の流れです。グイグイ引き込む。
興味を喚起させ、スクロールさせ、ボタンを押させるための誘導テクニックです。
ファーストビューに「価格を書かない方が良い」というのは、そーゆー意味です。
冷めるじゃないですか。興味もないのに「セール!」とか言われても。
具体は最後に、中盤以降に。。。が基本です(例外もある)
「解釈」が様々だからこそあえて使う事で反応はとても取りやすい。
多くの人に「届けること」が可能なわけです(メッセージとして)
ある程度「自由に解釈できる言葉」をポンと投げかける。
広告文として「記述」する。
そして「解釈」は相手にお任せする。
解釈はバッファをもたせ、答えはLPでキッチリと明示し精査する。
これ、ディスプレイ広告の鉄板だと思います。
色味がどーこーとか色々あるでしょう。
でも利益の源泉は「クリック」にあります。
余計なクリックを省き、正しいクリックを増やす。
そーすることで利益は積み重なる。
そんなもんでしょ。
知らないけど。